クジャクを育てることで変わり始めた?卒業後に僕が進むべき道【京都大学クジャク同好会】

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「京大には、3羽のクジャクが棲んでいる」

皆さんはそんな都市伝説をご存知ですか?

巷に流れる噂の真相に迫るべく、今回アウトエリート編集部は京都大学を訪れることにしました。

クジャク達との未知なる遭遇

折しも京大は、卒業シーズン。

吉田キャンパス正門の大きなクスノキ前では、応援団やチアガール達が歓びの舞を披露し、卒業式帰りらしき袴姿の女子学生や仮装姿の男子学生たちであふれていました。

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こんな広大なキャンパスの一体何処に、クジャクは潜んでいるのでしょうか?

そんな我々の杞憂を知ってか知らずか…それはまだ京大の施設探索を始めて間もない頃でした。

向こうから愛らしい姿で近寄ってくる生物を発見!

紛れもなくクジャクです。しかも確かに3羽が仲睦まじく。

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はじめまして、会長のサカタニです。

ももこです。OLやってます。

天空を駆ける嵐を呼ぶ虹色の不死鳥神、スカイレインボーハリケーンゴッドフェニックス(副会長)です。

編集部

スカイレインボー…よく舌噛まないですね。。

あの…

え?

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こんにちは、クジャクの世話をしている高本(こうもと)です。

そう、何を隠そう彼こそ3羽のクジャク達の育ての親、「京都大学クジャク同好会」代表の高本氏。クジャクの卵をネットで購入し、人工孵化させて育てている張本人なのです。

正直もっとクジャク達と遊んでいたかったのですが、ここは我慢して高本さんのお話を聞きたいと思います。

京都大学クジャク同好会とは
京大でクジャクを飼って、大学のアイドルにし、そしてエサ代を稼ぐこと目的とする自称意識高い系学生団体。活動内容は、クジャクの飼育と京大内外のイベントに勝手に参加することだとか。

クジャクを飼い始めた理由は生まれる前から育てたかったから

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編集部

どうしてクジャクを飼い始めたのですか?

小さい頃からとにかく生き物が好きで、いつか鳥類を飼って、生まれる前の卵の状態から動物を育ててみたいと思っていました。ネットで卵が1,000円で売られていたので、購入し人工孵化させたのがきっかけです。

なるほど。確かに哺乳類の場合は、生まれてからでないと育てることはできません。しかし卵であれば、孵化させるのも自分。つまり母親の疑似体験ができるわけですね。

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クジャクを飼って深まった生き物の行動への興味

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編集部

実際クジャクを飼ってみてどうでした?

間違いなく言えるのは生き物に対する興味が益々強くなったことです。大学入学当初は、生き物の行動も遺伝子とかタンパク質などの目に見えないものによって決まるってすごいなと思い、分子生物学の研究をしようかなと思っていました。

元々は、分子生物学の分野に興味があったという高本さん。たしかに京大にはiPS細胞研究所もありますし、そういう研究をするなら最高の場所かもしれません。

でも、羽を広げると急に強気になるサカタニ、高本さんが近くに居ないと鳴きだすももこ、いまいち懐いてくれないスカイレインボーハリケーンゴッドフェニックス、どのクジャクもそれぞれに個性的で謎も多く、興味が日増しに大きくなっていったとのことです。

インコや文鳥がパソコンのキーボードの上で寝てしまって作業ができないという話を最近よく聞きますが、それはクジャクも同様です。

Posted by 京都大学クジャク同好会〜Kyoto University Peacock Club on 2014年9月22日

鳥小屋から釘がはみ出ていたので怪我しないように金槌で叩いてるときに、何か面白いことやってると思って寄ってくるのは危ないからやめてください。

Posted by 京都大学クジャク同好会〜Kyoto University Peacock Club on 2014年3月6日

サカタニ「人がゴミのようだ」

Posted by 京都大学クジャク同好会〜Kyoto University Peacock Club on 2013年11月28日

新しいことわざ孔雀がレタスを背負ってくる意味背中に食べ物があるのに気付かないようなマヌケなことのたとえ

Posted by 京都大学クジャク同好会〜Kyoto University Peacock Club on 2013年11月4日

 
クジャクたちに対する愛着が日増しに高まる中、大学での研究分野に対する考えも高本さんの中でいつしか変化していったと語ってくれました。

細胞とかその中身を見るだけで生き物の行動が分かるほど科学は進歩していないし、また、僕よりDNAやタンパク質などに興味がある人は京大にたくさんいる。興味の度合いで遅れをとっている分野で努力してもなかなか勝てない。

クジャクを育てているうちに、やっぱり自分が好きなのは生きていて動いていて意思のある動物で、動物が好きなことに関してなら京大でも負けてはいないと思えたので、動物の行動を研究することにしました。

まさにクジャクを飼育し始めたことが、自分の研究や進路を決めていく上での指針になったということですね!

そうですね。飼ったのがクジャクだったからこそとも言えます。人間が人工的に改良した金魚などとは違って、クジャクは野生の生き物なのにかなり無駄が多いと思っていて。飾り羽や派手な色の羽が生えていたり、無駄に見える動きも多い。そこで、生き物の無駄に見える動きにも何か意味があるのだろうか、ということで生物の行動について研究しています。

クジャク同好会の仲間たちと個性的な広報活動

左から、高本さん、松木さん、西尾さん

左から、高本さん、松木さん、西尾さん

同好会のコアメンバーは松木さんと西尾さん、クジャク飼育の傍らメンバー集めとエサ代確保のための広報活動に励んでいます。

高本さんが卵を温めているときに、声をかけてくれたのが松木さん。松木さんは、高本さんがフィールドワークなどで、どうしてもクジャクから離れなければならない時に世話をしているそうですが、卒業後の上京が決まっているとのこと。

また、他大学ながらも同好会メンバーの西尾さんは、大学の帰りにクジャクに会いに来て、遊んで帰ることが多いそうです。

広報活動を一部ご紹介すると、

MacBook Piyoと題して、クジャクとMacBookの融合(もちろん嘘)

最近新しいMacBookが話題になっていますが、クジャク同好会が開発したMacBook Piyoもよろしくお願いします。

Posted by 京都大学クジャク同好会〜Kyoto University Peacock Club on 2015年3月12日

 

同好会メンバー募集ポスター?

クジャク同好会は自称意識高い系学生団体なので、ブラックな待遇と圧倒的成長が約束されます。

Posted by 京都大学クジャク同好会〜Kyoto University Peacock Club on 2015年4月1日

春からはじめよう。クジャク同好会!新生活応援キャンペーン実施中!!(ただ心の中で応援するだけです)

Posted by 京都大学クジャク同好会〜Kyoto University Peacock Club on 2015年3月26日

 
などなど、クジャク同好会の存在をアピールしているようです。

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また、クジャクのエサを確保するために、東京で開催された学生新歓コンテストにも出場されたそうです。

目立つことが目的ではありません。クジャクの世話に協力してくれる人を集めるのが目的なんです。でも直接的にそんな募集をしても人が集まるわけないことは分かっています。なので僕なりに企画を考えて、それを通してクジャクと触れ合ってもらい、メンバーを増やすことが出来ればな、と考えています。

これを聞いて、クジャクをアイドルにするという目的の真意が分かりました。

あえて入会制限などは設けず、むしろ無理に入会する必要も無いので、クジャクに会いたい人はいつでも気軽に来れるようにしている。クジャクと触れ合うことで、まずはクジャクのことを好きになってもらい、それから世話をしたいと思ってくれたらそれでいいと。

とは言え、写メ撮りたいだけで、「ウェーイ、クジャクおったでー」とかツイートしたい人だけじゃなく、「可愛かったから明日も世話するでー」という人に積極的に来て欲しいと思っています。

クジャク同好会のブランディング上、いわゆるリア充に近い人達に犠牲になってもうらうようなイベントが多いですが、特に恨みがあるわけでもなく、むしろリア充でありながら世話をしてくれる人なら大歓迎とのことでした。

さいごに

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最後に今後についてお聞きしました。

東京で就職することが決っていますが、月1で京都に来て、できるだけのことはしたいと思っています。京大でつくっているいちごも楽しみだったりします。

これまで通り…かな…

まだそれほど大した研究はできていないので、会社に就職するか博士に進学して研究し続けるかは決めかねています。とは言え、毎日オフィスに通って上司に怒られる仕事より、できればフィールドに出たり、生き物に関わることがしたいなと思っています。

これからもクジャク同好会に期待しています。ぜひアイドルにしてエサ代を稼いでくださいね。本日はありがとうございました!

※クジャクと遊びたい、見学したいという方は、クジャク同好会まで直接連絡してください。→「京都大学クジャク同好会

おまけ:クジャクインタビュー

やっとクジャクと遊べるようになったので、クジャクのみなさんにもお話を聞いてみました。

え?名前の由来?

生まれたときに高本の友だちが自分の名前をつけてくれって言ったらしいよ。もちろん満足してるし、これからもサカタニとしてやっていくよ。

私の名前も同じようなものよ。苗字じゃないことが救いと言えば救いね。あとね、スカイレインボーハリケーンゴッドフェニックスってのがいるんだけど、高本でもパッと見で確実に見分けられないときがあって、抱っこして判別することもあるのよ。それくらい似てるわ。

全部言われたので、特にありません。これからも「クジャク同好会」と「高本」をよろしく!!

アウトエリート編集部

アウトエリート編集部

若き異端児達の“自”論展開メディア「アウトエリート」編集部。ちょっとした瞬間や毎日の生活の中で役に立つ…かもしれない知的な情報を上手いこと編集して流していきます。

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