京大理系院の僕は 名も知れぬstartup企業を選んだ

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みなさん始めまして。タイトルまんまですが、京大理系院2回生で来年から都内のstartup企業で働くemlと申します。

今日は自分の学生生活や就職活動を振り返ってみたいと思います。

著者:eml
京大理系院2回生。startup企業に飛び込ることを選んだアウトエリート。変人を地で行く。

大学に入学したころは、将来の目標とか自分像なんて全然なくて、理系だし実験して研究とかするのだろうくらいに思っていました。サークルして、バイトして、恋愛して、飲み会に出て、朝の授業に遅刻して、至って普通の大学生活を送っていたと思います。

ただ、一つみんなと違ってることと言えば、とにかく教養好きだったこと。

専門以外の分野はとにかく面白く、単位を取れそうもない場違いな授業に出てはノートをとっていた気がします。もともと読書好きだったこともあって、本も年間百冊は軽く読んでいたと思います。

ひよっこハイスペック集団の中で感じた退屈

僕には、大学に入った頃から感じていたことがあります。

「みんな、楽な感じでやってるなー」という感覚です。

それなりの難関大学なので、当然周囲の人々はみんな要領がよく、全てにおいてソツ無くこなします。

が、何というかそこに、いまいち自主的な感じがしなかったのです。

僕もかなりの不精なんでサボったり省いたり色々していましたが少なくとも「自分で選ぶ」ことは続けていたつもりでした。

が、そんな僕から見ても当時の友人たちはハイスペックで真面目で、そして面白くなさそうに見えました。

やれと言われたからやる、みんながやるからやる、無難にやる。そんな感じの行動に見えたんです。

人が右なら、私は右へ… とか面白いの?

回生が進んでいくと徐々に専門科目が増えていき、科学の面白さや奥深さを実感出来る貴重な時間が増えていきました。そしてやがて研究室に入り、自分のテーマをもって実験するようになるとある疑問が浮かんできました。

研究を誰かに習うのは良い。

でもそれが将来どうなるのか?自分はどんな社会を目指すのか?
そういったことを誰も考えないのはなぜだろう?

やるべきことを高いレベルで実行する。当然です。

でも、その根幹となる部分。価値観や指向性について、周囲の人々の意識が恐ろしく低いことに気がついてしまったんです。

言われた通りにやる。決められた道を進むのが当然だ。それ以外の道には踏み出せない。とにかく安全に無難に置きにいこう。先生が言うんだ、親が言うんだ、世間的にそうなってるんだ、だからやるんだ。

失敗するのは怖いし、彼らはとても優等生です。

皆良い人ぞろいでした。大事な友人を多く得ることが出来ました。

しかし、同時に、とてつもなく面白く無いとも感じていたのです。

就活で感じる「ここじゃない」感

当初は僕も、意識高い系にありがちな外コンや外銀を就職先として検討していました。

が、徐々に「ここじゃない感」を感じるようになっていきます。

年収も高くてすごそうな仕事をしている彼らはかっこいいです。ダンヒル着て、カルミナ履いて、六本木でBarとか惚れちゃいます。

でも、どうにも僕とは住んでる国が違って見えてしまい、言うなれば「使ってるソフトウェアが違う」ような気がしました。

彼らも優等生達と同じく、上意下達の伝言ゲームの住人に過ぎないと感じました。

自分の戦場を見つけた日

そんなある日、僕はIT系ベンチャー数社が会する説明会に出向き、そこで大きな衝撃を受けます。

正直、事前の配布資料を読んだ時点では「痛々しい意識高い系の残念なやつらかなぁ?」くらいに思っていました(すいません)。

が、そこで文字通り圧倒されてしまいました。

20代そこそこで自分事としてビジネスを捉え、ロマンとソロバンのバランスを取り、そして全力でいきいきと仕事の苦労を楽しんでいる彼らを見て「こんな風に働いていきたい」と思いました。

そう、直感です。(*注 直感と錯覚は紙一重です。ご用心を。)

企業のネームバリューだけは立派なのに、人生の楽しみがアフターファイブにしか無いような定時族にはならずに済むんじゃないか?なんだか危なそうだけど、ドキドキする環境がいい。

とにかく、ここで戦ってみよう。

そんなことを考え、僕は僕のやるべきことを決めていきました。

まずは自分の足で情報を集めること。そしてここぞという企業を見つけること。その頃、ほぼ毎日のように説明会に参加しながら僕が考えていたのは以下のようなことです。

  • 自分の頭で考えているか
  • プロフェッショナルかどうか
  • 志は高いか
  • 将来化けると思わせる“危険な香り”を持っているか

考えが無い人たちは人気のある企業から順に受けてれば良いと思います。

でも僕は誇り高いプロフェッショナルと仕事がしたい。

だから今は小さいビジネスでも構わないから、自分達の頭で考え、志高くやっていて欲しい。

そして、それが正しかったと世間に言わせてやるという野心と、危険な香りを持っていて欲しいと願ったのです。

グローバル時代のリーマン戦士予備軍な人々と

その頃、同級生の多くは有名メーカーのR&Dや人気企業の総合職を目指して、熾烈な情報戦争を繰り広げていました。

求められる人物像、OB訪問で見られるポイント、過去の質問集と対策、模擬面接にネクタイの色まで。

「どうやったら内定を取れるのか?」… 傾向と対策万全の情報戦です。素晴らしい。これぞグローバルな21世紀に求められる就活です。

得られたマル秘情報を交換し合い、抜群の調整能力を身に付け、万全の対策をもって立派なビルで開催される高倍率な面接に向かっていく彼らは、いずれ黒々と輝くスーツに身を包み21世紀の日本を力強く引っ張っていってくれることでしょう。

上司の愚痴を言いながらくだを巻く居酒屋のメインユーザーとして。

低迷しつつある酒造・飲食業界の内需を支える大きな柱に育つのでしょう。

重要なのはメンタリティ

企業の名前が入った給料明細を一生崇め続けるか、人生に必要な富を得ることを望むか。

降ってきた仕事をこなすか、自らビジネスを作り出すか。

結局重要なのは、仕事そのものに臨むメンタリティです。

自分が正しいと思うことをする難しさ

他人が正しいとすることをこなすことは簡単です。

それこそ高学歴でコミュ力があれば誰にでも出来る。親も先生も友達も絶対褒めてくれる。合コンでもモテる。

人間は全員平等で、天は人の上に人を作らない。気持ちや感情、人生は何より重要で、尊い人間が育つ。何より価値や意義についての判断を問われないのは楽なことでしょう。

これに対して「自分が正しいと思うことをする」のはとてつもなく大変なんです。

誰もやり方をしらないし、正解も無い。

周囲の大人は基本的に反対するし、失敗すると陰口を叩かれる。時間も努力もいるし、不安で仕方ないこともある。というか成功するまではただの負け組だったりもする。

恐ろしく力のいる作業だから、意識高い系のキラキラさん達は途中で力尽きて、プロセスに価値を見出して感動してしまうこともあります。

ここで乗るか反るかが人生を大きく左右します。失った常識の代わりに得らるものは大きいのです。

賢いやつは「やらない理由」が多すぎる

極端な意見ですが、僕自身はQOLや個人の幸福といった意識高い系キラキラ学生が大好きなワードをただの戯言だと思っています。

そんなのは弱者のルサンチマンか、せいぜい稼いでから使うワードです。

知識や知能は当然重要です。それ無しに、“熱い”気持ちだけで突っ走るのは同意出来ません。しかし、多すぎる知識は「やらない理由」をもっともらしく作り上げてしまいます。

そして、「やらない理由」は無意識下で人の思考と行動を劣化させていきます。

だから、出来るならば志は高く持ちつつ、結果を出すことにコミットして欲しい。

0円で終わる活動は酸素と努力の無駄遣いです。学生団体などに参加して無駄に感動している暇があったら今すぐアルバイトでも始めたほうがいくぶんかマシです。

無駄なことに時間と労力をつぎ込んで親を泣かしたらダメです。まじで。

結局はバランス感覚が決める

エンジン(気持ち)とブレーキ(頭脳)のバランスが大事です。

以下は、僕が高校に入学したときに、音楽の名物先生から言われた言葉です。

お前ら、人生は腰や。腰相撲や。
ブレーキ踏みながらエンジン全開でいけるか!?

当時は意味不明でしたが、今はその問いかけの奥深さに尊敬を覚えます。

そこに明確な正解は無いし、人によっても全く違う結論が導かれます。

人生はそのバランス感覚でしかありません。

僕は、自分のバランスで走り続けることを選びました。

結局、「やれるか、やれないか。」のどちらかしか無いんです。

幸運なことに、いくつかの企業は僕に賭けてくれました。

が、僕の戦うところは一つ。選んだのは、名もしれぬstartup企業 です。

アウトエリート編集部

アウトエリート編集部

若き異端児達の“自”論展開メディア「アウトエリート」編集部。ちょっとした瞬間や毎日の生活の中で役に立つ…かもしれない知的な情報を上手いこと編集して流していきます。

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