幼なじみ4人で描いた夢を実現 ~起業家 北見大輔の選択とリスクヘッジ~

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近年、ベンチャー企業は一頃と比べ随分数も多くなり、世間一般に名の知られる企業も両手では数えきれないほど存在するようになりました。実際、新規法人の設立数は年々増加しており、日本だけでも年間で10万件、つまり1日平均273もの法人が創設されているのです。僕は仕事柄、様々な企業の方とお会いする機会がありますが、そのような社会環境にあってもまだ、ベンチャーに行くことはリスクが高くて、大手に就職すれば安心であるといった考えが根強く残っているように感じます。その根拠はなんでしょう?――ベンチャー企業は資本金が少ないから?経験に乏しいから?サービスの幅が狭いから?……こう考え始めると、あらゆることが理由になりそうな気がしますが、僕は問題はベンチャーに勤めるか大手に勤めるかということではなく、自分を高め続けないことこそが最大のリスクであって、逆に自分を高め続けることが最大のリスクヘッジだと考えています。外部環境に左右されず、どこに行っても稼げる人間になること、どの会社からも必要とされる人間になっておくことが大切です。

北見大輔(きたみ だいすけ)

______400x400慶應義塾大学経済学部卒業後、ベンチャー企業に就職。その後幼なじみ4人で、株式会社ウェイビーを設立。現代表取締役副社長。「世界で一番起業家を大切にする存在へ」をミッションに、起業家支援事業を幅広く行う。その他日本最大級の起業イベントやビジネスマン向けビジネスコンテスト、20代限定の起業塾なども開催し、起業家という生き方、起業という手段を多くの人に認知してもらうために活動している。

人生はいつだってやり直し可能、だからとにかくやってみた者勝ち

大学卒業後、僕はほとんど迷わず未上場のベンチャー企業に就職しました。今でこそ東証一部に上場している企業ですが、その頃はあまり世に知られておらず、両親にも心配されました。周りの友達も、銀行・証券や商社、メーカーといった企業に就職する人が多く、ベンチャーを選ぶ人は一人もいませんでした。今でこそ、有名大学を卒業してベンチャーへ行く人の数も増えてきてはいますが、それでもまだまだ少数派。ですが僕の場合は、「いつか起業する」ということだけは心に決めていたので、それなら経営者を近くで見たい!という気持ちでベンチャー企業に決めました。

2年後に今の会社を起業したので、その企業にいた期間はそう長くはなかったのですが、ベンチャーならではのスピード感や、企業全体の成長を日々感じながら仕事に取り組むことができました。また、スピード感は何も仕事に限ったことではなく、人の出入りも大変激しく、転職する人がいる一方で、それを上回るペースで多様なキャリアを持つ人が中途採用で入ってきていました。それまではなんとなく、もし起業して失敗したら二度と企業に入れなくなるんじゃないかとか、一度別の道を選択したら、他の道を選ぶのは非常に難しいのではないか、といった不安がありましたが、そういったベンチャーでの状況を目の当たりにしているうちに、人生は何度でも選び直せるのだと理解しました。つまり、仮に自分が数年独自のビジネスをやってみて失敗したとしても、それで人生が終わるわけでもないし、再度企業に就職することもできれば、また別の事業にチャレンジすることだってできるのだと気付いたのです。

ひょんなことから起業を決意。ゼロからのスタート

先ほど、自分の中で起業することを決めていたと述べましたが、僕には小学生の頃、家から5分圏内に3人の幼馴染がいました。僕を含め4人は小学校を卒業すると、進学先も異なることから一旦疎遠になったのですが、大学生の頃に再結集して今度は酒の肴に様々なことを語り合うようになりました。4人で大学の学園祭での出店を一から企画して、いかに儲けを出すかを真剣に考えて成功させたこともあり、回を重ねるごとに自然と1つの方向性が見えてきました。

”いつか4人で会社をできるといいな”

転機があったのは、2010年。幼馴染の1人が突如不治の病にかかったという――後悔しないためにも起業するなら今しかない!と即決し、わずか1週間後に起業しました。カネも人脈も経験も一切なしでのスタートだったので、もちろんうまくいくわけもなく大変な思いをしましたが、一つ幸いなことがあったとすれば、不治の病はただの勘違いで、その彼は今も元気に代表を務めていることでしょうか(笑)

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退路の準備が、一歩踏み出す勇気を

この経緯を話すとみなさん大層驚かれるのですが、「自分にとってのリスクとは何か?」が明確にわかっていれば、怖くはないものです。つまり、ここを割ったらダメだというラインを明確に引いて、そこまで落ちてしまったら引き返す。退路を絶つのもかっこいいですが、自分の中でのセーフティーネットを敷いておけば何も怖いことはないのではないでしょうか。そのときの僕は、養うべき家族もいなかったため、自分一人が死ななければ大丈夫で、さすがに借金1億円とかは考えられなかったけれど、それさえ割らなければ何とかなると真面目に考えていました。このラインは人によってだいぶ異なると思いますが、何であれ一歩を踏み出せない人の多くは、リスクを抽象的に考えるあまり、リスクをひたすら怖いものだと捉えすぎているように思います。それゆえに、一歩を踏み出さないリスクに気づかないでいるのです。

僕自身の経験に話を戻すと、4人で起業した際は何をするかなんて全く決まっておらず、会社設立から半年は全く売り上げが立たないという事態に陥りました。まあ当たり前ですよね。でも僕は死ななかったし、諦めもしませんでした。自分にとってのリスクが何か明確だったからです。だから失敗しても、売り上げが立たなくても、変に恐怖して立ちすくむことなく前に進み、会社としても大きく成長することができました。僕にとっての天職は、現在やっている「起業家支援」なので、今さら別の企業に鞍替えしたりする気は全くありませんが、それでも日々、どこへ出ても通用するような自分であるために、僕は毎日自分を高め続ける努力をしています。

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(仲間に支えられ、2015年8月には創立5周年を迎えました)

 

アウトエリート編集部

アウトエリート編集部

若き異端児達の“自”論展開メディア「アウトエリート」編集部。ちょっとした瞬間や毎日の生活の中で役に立つ…かもしれない知的な情報を上手いこと編集して流していきます。

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